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Visual Logic Puzzle 「奏」へようこそ。

視覚芸術「奏」は、「視覚×思考」を題したパズルです。

01

視覚とは

すべての人間は、生まれつき、知ることを欲する(アリストテレス『形而上学』)。これには知覚という効用があり、そのうち最も優先されるのは「視覚」です。視覚は、単に目という身体的機能により得られる感覚に過ぎず、その人の歩んできた道のりで培われた感性を複合した結果生み出される一種の芸術行為であると考えます。

02

奏作成の意図

ハイレンジテストで用いられる「熟考されたロジック」に留まらず、「視覚を通して直感的に導かれるロジック」の美しさをも知ってもらいたいという想いから本パズル「奏」を作成しました。

それぞれの問いすべてが熟考を経て導かれたアートであり、以下ギャラリーだと思いステートメントとともにお楽しみください。

​*ステートメントは答えのヒントではありません。

03

思考とは

知覚された情報を独自に咀嚼し、自分オリジナルの「形」にする。この「咀嚼する」過程は、その人によって異なる色を示します。蓋し、知覚された情報は十二分に観察され、しかるべき論理にしたがって整理される必要があり、その観察の度合い、組み立てられた論理の強度と柔軟性に少なからずその人によって差異が生まれることでしょう。故に導かれた思考の触り心地はその人によって区別されると考えます。

 

視覚は思考するためのフレキシブルな「型」であり、一方思考は伸縮させた型に物事を当てはめて「形」をつくる行為なのです。

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1~18の各問いでは多種多様な「カタチ」が示されています。

各問いの中の「カタチ」が独自の関係性を満たすよう足りない要素または部分を補ってください。

ただし、特別の指示がある問いについてはそれにしたがうこと。

すべての解答は、シンプルかつ鮮やかです。

2. 達筆な数字をテーマに描きました。​それぞれのエレメントの見え方が特徴です。

1. まるとしかく・しろとくろから構成されるカタチです。

3. 私がもっとも好きなひらがな「む」。

どこから見ても美しいカタチをしています。「む」の作り出す曲線も「まる系」の曲線もどこか違うようで似ています。

4. このカタチは私が満員電車で揺られているときに見えたカタチです。人々の乱雑に交わる雑踏感....

5. これらの幾何的な図形を眺めて、何を思うでしょうか。しろとくろの2色を適当に用いたことでより見やすく(意図を読み取りやすく)なっています。

6. ドットがある規則にしたがって配置されています。その規則は線のゆく方へともに流れ、続いていきます。

7. 「鏡」をテーマに作成しました。鏡は実像を虚像に変え、同じものを創出することから、一種のパラメータであるでしょう。

8. ドットの集合の正体は「時計」です。といっても、ここでは時間を測るような役割は果たしていません。

10. 立方体の根本を追求することを試みましたが不可能でした。しかし、これを考える上で無視してはならないカタチがあると考えます。

9. ただの「線」ではありません。これは「折り紙」です。では、折り紙ではないものはどれなのでしょうか。

12. 「視覚情報とは」と自問し考えた末に導かれたカタチです。

11. しろとくろの「THE・規則性」を見抜いてください。少し離れてみることで見えてくるでしょう。

14. 簡素な尖りを描いてください。

13. みなさんは美しい建築を眺めるとき、何を思いますか。私は、物質と物質が作り出す空間に魅かれます。

15. ごちゃごちゃと線が入り組んでいます。ただ「入り組む」とは何でしょうか。

16. このカタチを抱きしめてください。そうすれば、このカタチの仲間も自然とあなたに寄ってきます。

18. 「見ること」と「説明すること」とを繋ぐ本質的な体験をしていただきたいと思います。

17. 私が徳島県を訪れた際に目にしたとある情景からこの作品のインスピレーションを受けました。

パズルの答えを作者に提出することで

スコア(正解数)を知ることができます。

ただし、答案は必ず手書きで作成し、

PDFファイルこちらから提出してください。

05

本パズルを解くにあたり、他者との情報共有の一切を禁止し、これの複製・複写も禁止します。

提出の回数は一人二回までとします。

挑戦する意思は個人の自由によるので、問題に関する苦情等の一切を受け付けません。

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谷脇大志

2005年生まれ

慶應義塾大学法学部法律学科在籍

「Glia」「METIQ」「SATORI」会員

Visual Logic Puzzle「奏;視覚×思考」作者ご質問等はこちらから。

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